はじめに
PHPを使用したWeb開発では、時として予期せぬエラーメッセージに直面することがあります。WordPressをはじめとするCMSを使っている際に「CANNOT MODIFY HEADER INFORMATION – headers already sent by…」というエラーメッセージが表示されることがあり、これに直面するとサイトの動作に重大な影響を及ぼす可能性があります。この記事では、このエラーメッセージの原因と対処方法を解説します。読むことで得られるメリットは以下の通りです。
- エラーメッセージの原因が明確に理解できる。
- 複数の対処方法を知ることができ、自分に合った解決策を見つけられる。
- エラーの再発防止に役立つ知識を得ることができる。
原因の理解
このエラーメッセージが表示される主な原因は、PHPが出力を送信する前に、ヘッダー情報の変更や追加を試みる操作が行われた場合です。具体的には以下のようなシチュエーションで発生します。
- PHPファイルの先頭に空白や改行が存在する。
- PHPファイル内での出力(echoやprintなど)がヘッダー情報を送信する前に行われる。
- BOM(Byte Order Mark)がファイルの先頭に含まれている。
これらはすべて、PHPがクライアントにヘッダー情報を送信する前に、予期せぬ出力が発生することでエラーが引き起こされるケースです。
対処方法
この問題を解決するためには、以下のステップで対処を試みます。
- 空白や改行の削除:PHPファイルの先頭と末尾を確認し、不要な空白や改行がないかをチェックしましょう。
- 出力命令の確認:ヘッダー情報を送信する前に、出力命令(echo、print、var_dumpなど)が実行されていないかを確認します。
- BOMの削除:テキストエディタの設定を確認し、BOMなしでファイルを保存し直します。
まとめ
エラーの原因を特定するために、以下のデバッグ技術を活用することが有効です。
- エラーログの確認:エラーメッセージに記載されているファイル名と行番号を確認し、具体的なエラーの位置を特定します。
- 出力バッファリングの使用:出力バッファリングを有効にすることで、PHPによる全ての出力をバッファに保存し、ヘッダー情報の送信後に出力することが可能になります。
- エディタの設定確認:使用しているテキストエディタがファイル保存時にBOMを追加しない設定になっているかを確認しましょう。